ペットの供養は自分の状況から判断しよう
現在は空前のペットブームと言われるようになっていますが、これは単身者でも動物を飼育できる居住環境が構築されたことが大きな要因であり、単身者が生活の中で癒しを求めた結果だと言えるでしょう。
動物が身近にいると命の大切さや他のものに対する優しさが身に付くようになり、大きなメリットがあるのは間違いありませんが、人間と比較するとその寿命が短いというデメリットがあります。
一般的に飼育されている割合が高い犬や猫は十数年が寿命と考えられていて、小動物になるほど短くなっています。
飼い主はその多くの人が寿命を終えたペットと対面することになり、その衝撃は体験しなければわからないでしょうが、ここで求められるのは適切に対応するということです。
人間の場合は寿命を終えると遺骨にした後、お墓に埋葬して法要を定期的に行うことになります。
それに対して動物の場合は飼い主の考えでいくらでも方法が変化できるので、自分の状況を考えてできる範囲で行あことが大切です。
原則として個人所有の土地があれば土葬で埋葬できますが、土地を持っていなければまずは遺骨の状態にして、それからどこで管理するのか考えればいいでしょう。
ペットは人間と違って遺骨の管理についての法律の規定はなく、所有地以外のところに勝手に埋葬したり、腐敗による匂いが発生しないように適正な処置を行えば自由に供養できます。
今は強い愛情を持っている飼い主が多いことから、遺骨をそのまま自宅の部屋に安置するケースが多くなっていますが、それも問題はありません。
重要なのは生前に受けた動物の愛情に報いることであり、後は自分の状況からできることを行うようにしてください。